防水モデルでも、長時間の浸水や経年劣化・衝撃で防水シールは弱まります。
水が侵入すると、基板・コネクタ・カメラ・スピーカーなどの金属部に腐食・ショートが発生し、症状が時間差で悪化するのが特徴です。
🔍 よくある症状
- 充電しても電源が入らない/リンゴループ(再起動を繰り返す)
- 画面が真っ黒・にじみ(インク漏れ)・タッチ不良
- スピーカーがこもる/マイクが使えない
- カメラが曇る・黒い斑点が出る
- 充電口「水分検出」警告/PCが認識しない
🚫 まずやってはいけないこと
- 電源を入れない/充電しない(ショートの原因になります。)
- 振らない/ドライヤー高温で炙らない(内部拡散・変形故障の原因になります。)
- 米に入れる民間療法は復旧率が下がることがあります。(早めに分解したほうが復旧率は上がります。)
🧭 応急手当(ご来店前)
- 電源OFF(入っている場合)
- できるだけ早くお持ち込みください(時間が勝負です)
🛠️ 当店の水没復旧フロー
- 分解・目視診断(水没インジケータ・腐食範囲の確認)
- 基板洗浄(脱イオン水/IPA・超音波等、機種に応じて洗浄致します。)
- コネクタ・接点のリワーク(腐食除去・再半田・再圧着)
- 通電テスト(電流値・温度・再起動有無)
- 機能検査(表示・タッチ・通信・カメラ・音)
- データ優先の復旧しか対応できません。今後も長く使われたい意向がある場合は対応できません。
海水・飲料・洗剤などの不純物水は腐食進行が速いため、特に早期対応が重要です。
⚠️ ご理解いただきたいこと
- 水没は進行性の故障です。復旧後も再発・後日不具合の可能性があります。
- バッテリーは劣化・膨張リスクが高いため、状況により交換推奨となります。
- データ最優先の場合は、最低限の通電復旧→バックアップ確保を先に行います。
